建仁寺

栄西禅師(1141〜1215)によって建立された建仁時は京都最古の禅寺です。
中国への留学から帰国した栄西は日本に臨済宗を伝えそれと共に日本に喫茶の習慣を根づかせました。
栄西は「喫茶養生記」を著し茶道の礎を築いたのです、そして茶の文化を形成していく象徴的な存在として「茶祖」と位置づけられました。
外国人から見れば禅と茶道は日本的なるものの象徴と考えられています、栄西の日本における文化的貢献ははかり知れません。
また建仁時には日本の絵画として最も有名は物の内の一つ「風神雷神図屏風」が有る事でも有名です、常設展示品は複製品ですが今年の三月に本物が東博にお目見えし話題になりました。



栄西禅師座像

栄西がもたらしたとされる初期に日本に請来した天目茶碗(南宋時代 12世紀)
その後請来する銘碗、例えば耀変天目碗とか油滴天目碗とは違った感じで初期の物の素朴さが有ります。









風神雷神図屏風 俵屋宗達筆

法堂の須弥壇と天井画





正面 枯山水







海北友松筆 雲龍図も有名ですね





中庭


おまけ
10年ほど前に入手した天目酒呑のテイストが栄西請来の天目茶碗によく似ていて動揺しています、特に高台の造りなど瓜二つです。
こうした窯跡発掘の天目が一時期大量に出回りました。(一つ五万円位)
そんな時代に手にいれた物が写真の天目盃ですが真贋に自信が持てず暫くはもんもんと楽しんでいたのですが建仁寺の天目碗を見てからは私の天目も南宋時代はありそうな気がしてきました。
骨董は面白いです、こうして悩ましい事がことさら楽しいんです。











   2014−10−6