景徳鎮

今年の冬は本当に寒い。
毎年決まりごとのように 今年の冬は寒いと愚痴るが今年の極寒は本物のようだ。
私は仕事柄 年間の気温を記録している、煎餅の乾燥に欠かせない情報なのである。
このデ−タ−を見ても2005年12月の気温は例年の2月に相当した。
2006年1月になっても一向に寒波は衰えず、このままだと2月にはどうなってしまうのか見当がつかない。

私はアイスコ−ヒ−党で通年欠かさないが今年は昨年末から温かいお茶を飲んでいる。
師走に正月を旨いお茶で迎えようとネット検索を楽しんでいた。
桃花源という魅力的なHPにたどりつく。
ここで極上鉄観音を探すつもりが数多く紹介されている景徳鎮茶盃に目を奪われてしまった。
50種類以上の手書きの盃はどれもおしゃれで繊細、緻密なのにやさしく温かい、天才的なデザイン力を感じさせるのに嫌味でない身近さを持っている、そしてなにより楽しい。
モ−ツァルトの作品に共通する心地よさとでも言ったらよい。
鉄観音の事がどこかに吹っ飛び茶盃を2個注文することになる。

今回の景徳鎮のデザインは大明成化年生から清朝の頃の物だが現在に受け継がれ相変わらず感動させられる。
最近まで新作の景徳鎮と言えば安物の代名詞 どうしようもないイメ−ジがあったが、これは太平天国の乱と文化大革命の後遺症、最近の改革開放の流れに乗って覚醒の時期を迎えていると直感する。
中国 侮れません100年前は指折りの優秀な文物を生産する国として世界中から尊敬を集めていたのです、それにあの長城を作った国です。
今後は改革開放の波に乗って優秀な工業製品を大量に産出 輸出するでしょう。
今の景徳鎮にそんな予感が秘められていることに気付く人も多いのではないでしょうか。
日本うかうかしていられません!

さて鉄観音の注文をすっかり忘れて茶盃が2個届いたわけだが幸いなことに試飲用サ−ビス品が同梱されていた。
これが驚くほど美味しい独特な深い香りと ほんのり甘い喉ごしは私の中国茶に対する概念を覆すものです。
今までの物は一体なんだったのか、安物ウ−ロン茶しか飲んだことが無い私は目からうろこが落ちる体験です。
中国4000年の歴史 深いですね。




あまりにも美味しい体験でしたので皆様にも御裾分けしたくなります。
かってに宣伝してしまいますが お時間が有りましたら桃花源HPのぞいて見たらいかがでしょうか。

                    http://www.toukagen.com/
お奨めのお茶は 安渓鉄観音一級です、お金のある人は特級。