漢官皇

学生時代の友人、中国からの留学生D君の実家は歴史ある造り酒屋で白酒の酒蔵だそうです。
白酒とは中国を代表する国酒でその内の一つ
茅台酒は我々もよく知るところ。
景気の良い中国では七十年前に瓶詰めされた茅台酒が一千万円で落札されたりと話題が尽きません。


ウイキペデアによると白酒は以下のように説明されます。
白酒(パイチュウ)は、中国穀物(中国産のトウモロコシ・高粱・ジャガイモ・薩摩芋など)を原料とする蒸留酒。状況に応じて、主原料から高粱酒(カオリャンチュウ、gāoliángjiǔ)とも、製法から焼酒(シャオチュウ、shāojiǔ繁体字燒酒簡体字烧酒)とも称される。

白酒は、産地によって特別な名前が付けられている。有名な白酒を挙げる。中国では、白酒独特の香り(カプロン酸エチルを主体とするエステル香)の高い酒が好まれており、香りと味の種類によって香型(シャンシン)という分類がなされる。
その種類は以下の通り。

濃香型
五糧液(五粮液)(四川省宜賓市)、剣南春(四川省綿竹市)、瀘州老窖特麴酒(瀘州老窖特曲酒)(四川省瀘州市)、全興大麴(全興大曲)(四川省成都市)、洋河大麴(洋河大曲)(江蘇省泗陽県)、古井貢酒(安徽省亳州市)、孔府家酒(山東省曲阜市
醬香型
茅台酒貴州省仁懷市)、郎酒(四川省瀘州市古藺県
清香型
汾酒(山西省汾陽市
米香型
桂林三花酒(広西チワン族自治区桂林市
兼香型
董酒(貴州省遵義市)、白雲辺(湖北省松滋市)、白沙液(湖南省長沙市
馥郁香型
酒鬼酒(湖南省吉首市
鳳香型:西鳳酒(陝西省鳳翔県)、

八大銘酒の例を挙げる。

五糧液(五粮液)、剣南春、洋河大麴(洋河大曲)、瀘州特麴(瀘州特曲)、郎酒、茅台酒、西鳳酒、汾酒

現在の中国では實力龍骨の白乾児が最高とされ、国賓などの接待用にはこれが用いられる。値段も、1瓶で数百万するものまである。

さてD君から頂いたお酒は実家が醸す白酒で漢官皇(中国の英雄の名前らしいです)と言います。
瓶詰めして十年以上の三十年古酒を頂いたわけでトータル五十年近い感動モノの古酒。
飲んでみれば基が良い上に長い熟成から香りは芳醇、味はまろやか(嫌味なく甘い)、知らない世界の酒ながら感動できる美味い酒でした。
興味が湧いたので日本で手に入る他の白酒も買って飲んでみましたが漢官皇はステージが高い事が判ります。
中国には星の数ほど造り酒屋が有るそうですが、そんな意味からも普通には出会えなかったであろう酒、漢官皇、すごい酒です。

長い歴史を持つ中国、そんな国が醸す酒は完成度が高く文化的な香りと深みが色濃く溶け込みます。
白酒はいずれ世界中で飲まれるようになるのではないでしょうか。









ところで茅台酒とは byウイキペデア
茅台酒
(マオタイしゅ、貴州茅台酒、Maotai)は、中華人民共和国貴州省特産の高粱(カオリャン、蜀黍、モロコシ)を主な原料とする蒸留酒白酒のひとつ。強い芳香があり、飲み干してもなお香りが残る。名前は産地の茅台(貴州省北西部仁懐市茅台鎮)に由来する。

この酒は1915年に開催されたサンフランシスコ万国博覧会で金賞を受賞したことなどから、1951年より「国酒」と称するようになった。毛沢東リチャード・ニクソン大統領をもてなし、周恩来田中角栄首相をこの酒で接待したことや、実際中国ではしばしばお祝いの宴席で乾杯に用いられることなどから、名実ともに国酒といえる。

そのため、商標を真似た類似酒や偽物が多数出回っており、実際の生産量の倍以上の偽物が流通している言われている。メーカーでも、ホログラムや製造履歴が確認できるICタグなどの対策を打ち出している[1]

当初、アルコール度数は65%であったが、近年35〜47%に下げられている。飲みすぎても二日酔いせず、むしろ適度の飲用は健康に良いとされる。周恩来は風邪を引いても薬は飲まず、茅台酒を飲んで治した。

産地である茅台独自の気候風土のなかで5年の歳月をかけて蒸留される。ワインのように古酒もある。

茅台酒の生産が始まったのは代中ごろからで、嘉慶道光年間には20余家が茅台酒をつくり、酒造りに2万以上の高梁が使われるとの記録が残る(遵義府史)が、太平天国の乱によって古くからの酒蔵は破壊された。


      2018-1-12