漢官皇

MBA時代の友人に中国からの留学生、田さんがいます、その田さんからお酒を頂きました。
彼の実家は長い歴史を持つ造り酒屋。
中国には星の数ほど造り酒屋が有ると言われていますが、彼の酒屋がどの様なポジションに在るのか知る由もありません。
しかし田さん曰く、自分は漢王朝の皇帝の末裔と言う事なので、おそらく知る人ぞ知る銘酒なのだと感じています。
20年古酒ですが今飲むのはいささかもったいない、暫く寝かせた後何かの機会に頂きます。
さて中身を拝見すると立派な陶器に酒が入っています。
爵(しゃく)と言われる形の酒器で中国最初の王朝、夏王朝(BC2070)で使われていました。
本物は青銅製ですが宋の時代頃から焼き物に写されています。
爵は男爵の爵で格の高さを表すのもとして今でも使われる言葉の語源だと思います。
また私の仮説ですが、お酒を注ぐ事を酌(しゃく)と言いますが、これも同じ発音から来る爵の変形ではないでしょうか。
柄杓(ひしゃく)などのしゃくも元々は爵からきているように感じます。
4070年以上前の酒の文化を知ってか知らずか今でも私達は使っている、ロマンですね。







      2012−10−23