窯垣の小径

嘗て瀬戸の町に登り窯が点在していた頃、数年に一度の窯の修理の際大量の廃棄物として窯の壁面のレンガが出た。
また起伏が激しい為に登り窯造りには向いていたこの地方では一方で鉄砲水の恐怖に何時もさらされており排水施設の完備と山の斜面の強化は重要課題であった、この土木工事に重宝されたのが使用済廃棄物の耐火煉瓦である。
嘗ては安全対策の苦肉の策として現在は観光資源として登り窯の壁面は現在も活躍しているのである。
下の写真は今も窯業地のメインストリートに掛かる土石流危険の警告版


以下の説明は瀬戸市HPより
エンゴロやタナイタなどの窯を焼く際に使用した窯道具を積み上げて築かれた幾何学模様の壁や塀のある小径を散策できる。かつては、荷車や職人が行き来したメインストリートであり、やきものの街ならではの風情漂う光景によって往時を偲ぶことができる。沿道の「窯垣の小径資料館」には、明治・大正期に一世を風靡した「本業タイル」で装飾した浴室や瀬戸染付の便器が保存されており、洞町の歴史や文化の紹介をしている。
所在地 愛知県瀬戸市仲洞町





























 2014−1−28