懐安窯出土品?

懐安窯出土品と言う事で良いのかな?
写真下四枚は中国の福州で南朝から五代(6世紀~10世紀)に焼かれた中国青磁です。
懐安窯の物原(ゴミ捨て場)から採取されたものでしょう、釉切れ不良品です。
懐安窯出土品の根拠は過去に明治大学博物館で瀬戸の陶磁研究所と共同開催された「東アジアの海とシルクロード拠点 福建」の展示です。
そんな訳で懐安窯出土品と考えての入手ですが、まだまだ問題点も多く今後の楽しい研究課題となりそうです。













懐安窯出土品NO5が同等品↓



ところで青磁というと雨過天晴の青、目を奪われるように美しい青を連想しますが、こうした色は南宋から北宋にかけての龍泉窯の青磁です。
美しい青を出せる様になる宋時代の前は懐安窯とか下の写真の越窯の様な茶色系の物を青磁と称しておりました。
わが国では秘色と言われています。
(↓東京国立博物館所蔵)




    2016-10-9