女性は写真がお好き
中学一年生になる娘を見ていて、つくづく思うのだが、女の子は写真が大好きなようである。
暇さえあれば携帯電話のカメラで写真撮影、友達と交換している。
父親の寝顔から町並みまで、なんでもお笑いねたになるようである。
ヒュ−マンウヲッチングをすれば女学生の方が携帯を頻繁に使っているようだし、一時のプリクラ ブ−ムも女子が作り出している。
女性は写真が大好きなのだ。
私の娘は人並み以上かもしれない、私の購読するアサヒカメラを毎月興味深く見ている、彼女に言わせると好きな雑誌の一つらしい。
この事に気がついて最近のデジカメ カタログを見ると、なるほど女性を意識した作りになっている。
カメラの色や形は様々な組み合わせができるし機能や形も女性に優しい商品が目立つ。


今や女性の心をつかまないことにはカメラは売れないようである。

フィルムカメラの時代は写真趣味というと、どちらかといえば男性的な趣味であった。
カメラマンも男の職業みたいな傾向にあったと思う。
カメラメ−カ−も男受けするような商品開発、カタログ作成、をおこなっていた。
ようするに無骨で丈夫、機能優先、高級機の色は決まって黒。
少々重くても文句を言うな、これがプロ機だし頑丈な証拠、と言わんばかりである。

前回のエッセイに書いたが最近のデジカメ出荷台数はフィルムカメラ全盛期の倍近くある。
一般消費が振るわない昨今、説明のつかない現象のようだが、フルムカメラ時代には存在しなかった、女性消費者の存在を考慮すれば納得がいく。
彼女らは携帯電話カメラの存在で写真を撮ることに目覚めてしまった、やがて携帯の画質では飽き足らずデジカメを買うことになる。
女性に受けなければヒット商品は生まれない、そんな時代なのである。