一政鮨

仲間との暑気払いに一政鮨を利用して以来、ファンになった。
江戸は下町、内神田に在る一政鮨は創業江戸慶応年間、五代目店主が板前を務める。
板前であると同時に釣りをこよなく愛する趣味人で、魚の話、酒の話、釣りの話に花が咲く。
後半で一政鮨五代目ブログを紹介するので楽しんで下さい。

一政鮨
〒101-0047 東京都千代田区内神田1-15-12 神田一政ビル1F
03-3292-0700



五代目御挨拶
神田で150年、創業より引き継がれた伝統の江戸前すし。そして昔のすしやにはなかった新感覚の創作料理。旬の魚介をあらゆる角度でおいしく味わって頂きたいと思っています。素材は天然物産地を厳選しみなさまをお待ちしております。今も下町情緒の残る店でご会合、そして大人の語らいの場としてご利用下さい。御予約・ご相談などお気軽にお問い合わせ下さい。釣り好き店主の釣った魚をお出しする時もあります。

ランチの海鮮丼はコストパフォーマンスが高い、脇の玉子焼は別注したもので五代目曰く
「すり身の入っていない玉子焼は鮨屋の玉子焼きじゃない、出汁巻き卵も美味しいが出汁巻き卵が食べたければそば屋が一枚上だ、手間がかかるから最近はやっている鮨屋も少ないが鮨屋の玉子焼はこうでなけりゃ」

「五代目ブログより」転載

ホンビノス貝の串揚げ
このホンビノス貝原産地は、北米。
船のバラスト水の中に入って来て、東京湾で繁殖した物といわれています。
北米では、クラムチャウダーで食べられている貝です。
はまぐりにちょっと似ているので、白はまぐりという名前でこの頃お店に並んでいる時もあります。
あさり漁の時に一緒に取れてしまうそうで、今回のホンビノス貝も東京で漁師をしている方から、わけて頂きました。
はまぐりと同じ料理方法でも、美味しいのですが、油やバターなどの味をたしてあげると、一段と味がよくなります。
私は、以前からこのホンビノス貝の料理をいろいろやってきましたが、一番好きなのは、この串揚げです。
ホンビノス貝にバターを加えて酒蒸しにします。
身を取り出して、串を打って、小麦粉、卵、細かいパン粉をつけて、サラダ油でカリッと揚げます。
揚げたてをからし醤油で召し上がって頂きます。
寿司屋には、ちょっと合わない一品かもしれませんが、口代わりに美味しいんですよ。
ちょっと小さめのホンビノス貝は、貝の身もやわらかく、かくれ江戸前の貝として、喜んで頂いています。
ちょっとかわった江戸前の味、楽しんでみてはいかがでしょうか。

今年も生すじこが市場に入荷してまいりました。
この生すじこをぬるま湯でバラバラにして、特製だれにつけて、新いくらの醤油漬を作りました。
初期のいくらは、粒が細かいのですが、皮のやわらかさは最高です。
特製だれは、薄口醤油、日本酒、みりんにかつお節と昆布の香りをつけています。
江戸の文化は、はしりの食材を食べる事があります。
初物を食べると長生きするなんて、昔の人は、よく言っていました。
味もこれからどんどん良くなるいくら醤油漬。
今年もお楽しみください。
 
今日は、真鯛の柚庵焼のお話。
柚庵焼とは、柚子の香りがよいつけ焼きです。
写真に写っている緑色の部分は、青柚子のおろした物です。
まながつおやさわら等で良く使われる料理方法なのですが、真鯛などの白身魚で作っても美味しく召し上がって頂けます。
今回使っている真鯛は、長崎県佐世保産。
活けの真鯛ではなく、野じめの真鯛です。
この真鯛を三枚におろし、ひと切れの大きさにします。
軽く塩をして、時間になったら、水洗い、そして水気を取っておきます。
さて、焼きです。
初めは、つけ汁をつけずにサッと焼いていきます。
身が白くなりだしたら、つけ汁を回しかけながら焼きます。
つけ汁は、薄口醤油、日本酒、みりん。その中におろし柚子を加えています。
色よく焼き上がったら出来上がり。
柚子の香り高い焼き物の完成です。
お刺身も美味しい真鯛ですが、火を通した物もたいへん評判がよいです。
さすがお魚の王様といったところでしょうか。

どうです面白いでしょ!!
まだまだほんの一部分です是非ネットサーフィンでお楽しみください!!

五代目の日記   http://blog.goo.ne.jp/ichimasazushi
      2012−8−26