いげ皿

日経新聞を読んでいたらの文化欄に「いげ皿」なる聞き覚えの無い骨董話が載っていました。
何のことかと読んでみると骨董市などでよく見かける生活骨董の器でした。
生活骨董とは普段使いにできる安物の事です、そう言えば我が家にも数年前に三百円で購入した普段使いの「いげ皿」があります。
記事を読んでみると「いげ皿」は大正、昭和に大量に作られた様です。
新しく、ありふれている物は研究者がいない為に意外とその生い立ちが不明な事が多いのですが、記事を書いたコレクターは「いげ皿」愛と探求心旺盛な性分からその来歴を明らかにしました。
研究成果として幻冬舎から「IGEZARA MUSEUM」なる収集の記録を刊行しています。
こうした人は新しいジャンルの収集領域を創出させオピニオンリーダーとして業界に影響力を持つ場合が有ります。
今ではお宝扱いの蕎麦猪口なども最初は収集に値するものではなかったのですがオピニオンリーダーの存在が骨董品の代表格に昇華させました。





    2022ー2−18