張子人形の世界へようこそ

赤羽在住の今戸焼土人形作家、吉田氏と面識を持って以来、触発されたのか昔の玩具に興味を持ったようです。
他人事のように書いていますが私自身が不思議な感覚で、「なんだか気になる」のですがどこがどういう風にとは自覚できないのです。
しかしこんな風な入門の仕方もありかなと自己分析。
弊社の人気商品「今戸焼煎餅」がきっかけなのはもちろんですが、これは実用品としての道具、今戸焼製焼き鏝の話で今戸焼人形に興味が有った訳ではないのです。
さて現在野田市郷土博物館で「張子人形の世界へようこそ」なる展覧会が催されています。
土人形ではありませんがそのテイストは土人形そのものですし、おそらく時代も同じ頃のもの、張り子人形を見ることは土人形への理解にもつながると確信し訪れることにしました。
土人形で感じていた事ですが、私は勝手に土人形は恐ろしく古い物で江戸時代はもちろん戦国から鎌倉ぐらいまでは簡単に現物で遡れると思いきや、とんでもないことで現物を目に出来る古い物はせいぜい幕末、骨董市で目にする現物は昭和製がほとんどである事に不思議な思いでいました。
有名なビックコレクターの今回の張り子人形収集でも明治以降の物がほとんど江戸の物は三体のみです。
実際にある張子人形の説明文は明治20年に何処何処の誰々さんが始めて現在は後継者がなかったことから幻ですなどと謳っています。
これはもしかしたら私の勝手な憶測である「とんでもなく古い文物」ではなくて張り子や土人形のおもちゃは18世紀19世紀の産物ではないのでしょうか。
子供がおもちゃで遊ぶなんて今では当たり前の感覚は極端な話、明治以降の出来事で、昔の子供はおもちゃなんかで遊ばなかったのだと仮説したくなります。
研究家によれば土人形の起源は京都の伏見人形で遠く埴輪の時代に遡ると言いますが現物は有るのでしょうか?


































































































以下は土人形の展示



















                        2016-9-23