濱田家さんで忘年会

地域の旦那衆と少し早い忘年会。
娘が働いている事もあり、しばしば利用させて頂いている濱田家さんですが、さすがに三回目ともなると料亭とか日本料理とはこういうものだと解る様になりました。
今回は女将や仲居頭以外に料理長にもご挨拶ができ立ち入り禁止の厨房を拝見できた事は良い思い出です。
素材と技術が一流なのは当たり前として、結局のところ一流の料理人は良い仕事をしていることが肝要だと痛感します。
当たり前であるがゆえに、なかなかできる事ではありません。
例えば先付けの後の碗盛、兵庫から運ばれる伏流水で出汁を取り帆立しんじょうと火取干子の旨味に絶妙の塩梅、髪の毛ほどに細切りされた人参がどれだけ風味と食感に旨味を与えている事か、いい仕事の塊みたいな料理です。
季節感をふんだんに盛り込みながらも良い仕事がすべてを演出するんですね。







いきなりの栗料理で秋を感じます↑こちらは松茸↓

そんなわけで二連発の秋を堪能するといよいよ碗盛



黒楽に鮃 細魚 赤貝を盛り付けます、鮃は熟していてもっちり、細魚はこりこり、赤貝は雑味なし

小川芋銭の掛け軸 印旛沼の方で河童の絵で有名でした

芳町芸者も呼びましたよ
三味線のお母さんは九十歳!!冷え枯れた芸が逸品でお世辞抜き良い喉聞かせてもらいました、小唄 長唄は年配にならないと味がでません。
もちろん久松姉さんの踊りも満点ですよ!!

女将さん芳町芸者さんと記念撮影

八寸が出ましたよ、さ~て飲めや歌えや

ここらあたりから酔いが回ってくるわけで料理もガッツリの味付けで対抗します、豪華なのは後半、でも料亭料理の真骨頂は最初の三つ四つかな。

すき焼き美味しい、そして煮物の↑がんもどきのシルキーな舌触りにびっくり



〆は鮭に赤出汁  こうでなくっちゃ!!

完熟の代白柿で秋を満喫 ところで完全自家製の汁粉は濱田家名物

これたぶん日本橋さるやの楊枝です↑

伊藤料理長にご挨拶、厨房の皆様にもお会いできて良い日でした
             2016-11-11