発掘された御仏と仏具

「発掘された御仏と仏具」展が茅ヶ崎市文化資料館で催されています。
正真正銘の中世の陶器、古瀬戸を見るチャンスなのでお邪魔いたしました。
茅ヶ崎とか湘南藤澤と言うと今日では地方都市の感が強いのですが、中世鎌倉時代には都に隣接する交通の要衝で遠く京の都まで延びる古代東海道の沿線にあたります。
沿線には幾つかの国府が設けられ集落や都市遺跡も見る事が出来ます。
発掘される物は江戸の物よりも時代が有り、特に仏教の伝来と共に中世より始まった火葬の風習から古窯の骨壷が多く出土します。
例えば現在は慶応大学所蔵の国宝、渥美窯の秋草紋壷もこの地域の松林に千三百年以上の長きに渡って放置されていた物なのです。
展示を見れば古瀬戸の瓶は見ごたえのあるものでした、その後の名品乱発期の桃山時代以降の物とは違った古格に琴線が震えます。









古瀬戸の瓶↑↓



中国↑

古瀬戸の香炉↑

   2015-2-16