白磁蓮弁文碗


骨董市の商品、たいていはガラクタなんですけど、それだけだったらここまで長続きする訳がありません。
たまに貴重な文化財が見つかるから面白いんです。
先週、富岡八幡宮骨董市で南宋時代から元の初め頃(13~14世紀)の徳化窯、白磁蓮弁文碗を発見しました、中国は泉州の港から東南アジアに向けて盛んに輸出された当時の代表的陶磁器です。
下の図録で紹介した博物館の白磁蓮弁文碗は、いずれもインドネシアで採集されたとの事ですが、この碗も先々週インドネシアで仕入れたもの、業者が友人ですから信じて大丈夫です。
泉州の港は主に東南アジア向けで代表的な商品は徳化窯。
福州の港は主に日本、琉球、朝鮮、向けで代表的な商品は龍泉窯や健窯。
セオリー通りの結果が骨董市の商品にありました。

         徳化窯の碗以外に東南アジアの人々の民俗資料が並ぶ

白磁蓮弁文碗




参考資料  明大考古学図録       石洞美術館図録







     2019-4-1