箱根ラリック美術館

箱根は個人美術館の集積する愛好家には魅力的な場所、今回は箱根ラリック美術館を紹介します。
ラリック美術館は箱根町仙石原にありアール・ヌーヴォー、アール・デコの時代の工芸家ルネ・ラリックの作品を展示する美術館です。
アール・ヌーヴォー、アール・デコとは19世紀末にフランスで花開いた美術様式、乱暴に解り易く紹介すればオリエント急行やフレンチレストラン「マキシム」の世界です。
国内では銀座コージコーナーなどがこの様式の内装デザインです。
フランス国内では地下鉄の入口のデザインがアール・ヌーヴォー時代のままで、失われた古の美術様式と言うより現役のパリのエスプリと言った方が的を射ています。
ルネ・ラリックの作品はほとんどが香水瓶で(約1,500点の作品を収蔵、約230点を常設展示)ファッション業界がもたらした宗教芸術の呪縛から解放された新しい世界。
ムーランルージュやココシャネルの世界とダブって見えるのは偶然では有りません。









品の有る門構えとアンブレラの見事な調和がセンスの良さを感じさせます
傘一つにここまでの気配りは流石と言うしか有りません

 2014−6−18