発掘伝世(はっくつでんせい)


世界に冠たる日本特有の美意識!!
Japanese Standard   Hakkutu Dennsei

発掘伝世とは古墓や古い窯跡から発掘された物が大切に今に受け継がれる事です。
墓からの出土品は文化財としての価値が大きく博物館などで所蔵研究されるものとの考えから、つい最近まで中国では敬遠されていました。
しかし最近の中国は日本の古美術鑑賞方が広く受け入れられ一般のコレクターも発掘伝世品を愛玩しているようです。
写真は20年ほど前に菅原氏が福建省で入手した南宋時代の天目酒盃です。
鼠色の釉薬は窯変によるものなのか狙ったものなのかよくわかりません。
窯跡からの発掘ですから窯変による不良品扱いで廃棄された物なのでしょう。
一方で中国の文献によると残存は少ないものの醤釉といわれる鼠色の天目が有った事が知られており、これがその数少ない現物である可能性があります。
夢は膨らむばかりです。









     2020-4-16