後漢時代の緑釉壷


後漢時代の緑釉壷です。
悠久の時を経て葛飾の地に安住を見たか、数奇とも言える旅路の果てに何を目撃して来たか。
青銅器の鐘(しょう)を写した形の緑釉壷、経年変化の銀化が激しいが、これは百年二百年で現れる風化ではない、二千年の時を刻んだ証なのである。
この緑釉壷の白眉は著名な古陶磁器研究者、小山富士夫の箱書き極めが有る事。
中国の各地で行われた再開発で大量に出土した後漢時代の緑釉壷は希少性を失ったが小山富士夫の箱書きは極めて貴重だと思います。















      2021-5-17