道光年製


中国では昔から「政を知りたければ陶を見よ」と言われています。
政治がうまく行っていて国が栄えている時期の陶磁器は品質が良く、国が乱れてくれば、たちどころに陶磁器の品質が落ちるという事です。
陶磁器生産は現在、伝統工芸のジャンルですが昔は最先端の巨大産業、現在の自動車産業やIT産業の様なものでしたから、これらの物を高品質に大量生産出来る国は国力が充実しているという事なのです。
写真は道光年製の赤絵皿、清朝道光帝は1820年から1850年の皇帝、アヘン戦争が始まった時期の皇帝です。
清朝の長期低落期の始まりの皇帝でラストエンペラーまで中国は内憂外患の時期を向かえます。
写真の赤絵皿はまだ高品質を保っており清王朝最後の輝きを放っていると言えるでしょう。

金町 葛西神社骨董市















     2018-12-17