大聖寺伊万里


古美術商、杉本さんから譲り受けた大聖寺伊万里の皿です。
佐賀の本家伊万里よりも濃い色使いは雪国ならでは。
色を失う冬に春を待ちわびる心情は陸奥のねぶた祭に通じる感性と色使いと言えば解りやすいでしょうか。
大聖寺伊万里は伊万里の陶工の指導の下、明治から昭和にかけて作られた九谷焼の一種。
明治時代を迎えて旧大聖寺藩が殖産興業を目指したものです。
明治から大正、昭和初期にかけて九谷焼は国内最大の生産量を誇りました。
輸出も盛んにおこなわれ九谷焼はKUTANIとあらわされる外国語になっています。









加賀市大聖寺に有る料亭たか橋さんの大聖寺伊万里を活用したお料理。
歴史も大切な調味料、品格を感じます。
     2020-6-14