ボロボロのF-1


インタ−ネット上のカメラ店に使い古されてボロボロのF-1が売られている。
説明部分には 「シャッタ−今が絶好調 まだまだ 充分使えます。」とある。
本当だろうなと思う。
この時代{1971年〜1981年}の旗艦モデルは恐ろしいほど丈夫に出来ているから
である。
今日のデジタルカメラのように3ヶ月単位で新型が出る時代ではなく、F-1は10年間
作り続けられた。
この間、成熟を遂げて比類無き完成度を持つにいたっている。
私自身もF-1を15年以上使いつづけているが15年目にしてようやくシャッタ−の
調子がこなれて来たと感じている。
少々大げさな表現をすれば、人類が作り得た工業製品の中で一番 丈夫な物なのではないかと言いたくなる。
このF-1もCANONのサ−ビスセンタ−におけるメンテナンスの受付は数年前に
終了した。
しかし心配する事は無い。
最近は町の修理屋さんが活況でこれら町の修理職人が万が一の故障に万全の
対応をしてくれている。
町の修理店はその数を増しており新規開業も多い。
ビジネスとして魅力的な分野になりつつあるのだ。
古いのもが見直される時代なのである。