バラバラ
 100円ショップの目玉商品の1つと言ってよいのだろう。
100円目覚まし時計が、コタツの上から落ちてバラバラになってしまった。
バラバラになったとは言っても、元々各モジュールに別れていた物を、パチパチと簡易組みたてしていた物が、軽い衝撃でバラバラにモジュールごとに別れてしまったと言う事で、パーツの1つ1つが完全に分解したという事ではない。前面の枠、ガラス、文字盤付きモジュール、裏ブタ、乾電池の5種に一瞬のうちに別れたのである。もちろん元に戻すことも簡単でパチパチと数秒でおこなえる。ここで驚くべき発見をしてしまう。前面の文字盤を保護するためのガラスが文字通り本物のガラスであったのだ。このガラスにヒビが入り、あやうく割れる所であった。驚いた。
普通こうした安売りの目覚し時計は、(数千円の物でも)透明なアクリル樹脂で出来ている。それがなぜガラスなどと言う加工の難しい高価?な素材を使っているのだろうか。目覚まし時計はよく落としてしまったり、雑に扱われる事の多い製品の一つである。ガラスは工学的ににも最適な素材とは言えない。素材、人件費の安い中国ならではの話しなのであるが、同時に部品産業の未成熟な中国ならではの産業構造も見えてくる。