アナログ 2
 話の対象が変わります。どんなに世の中がデジタルカメラ一色になっても、フィルムを使用する写真機はなくならない。
 更に銀塩フィルムの決定的な長所を言っておきましょう。
 記憶メディアの重要な性能は記憶容量と思われる昨今だが。(PCの普及以後は特にそうだ。)実の所、最大の重点はデータの経年劣化の問題だ。この点、銀塩写真は二百年近い実績がある。VTRのテープやPCの様々な記録メディア(MO・CDR・HDなどなど)が二百年後も正常に機能するとは思えない。事実、発売初期のオーディオCDなどは20年たらずで、すでに再生出来ない物がたくさんあると聞いている。今やなつかしいLDなど、私の持っている20枚の内10枚は再生出来ない。
これ本当。
 LDコレクションなどしようと思わない方が身の為ですよ。今のDVDなんか10年後どうなんでしょうか?メーカーはそんな事、口に出しませんが、私はあやしいもんだと思っています。
この手の記録メディアがかかえている問題はサビらしいのです。
人間の目には見えませんが、長い間にデジタル信号を記録している極少の“おうとつ”がサビてしまうらしいのです。こうなったらもう修正不可能です。今でも国立図書館などで、貴重な記録は銀塩フィルムを使用しているのは以上の様な理由があるからなのです。
自然界に存在する様々な情報はすべてアナログ信号です。デジタル信号は人間が使宜上、造り出した企画物で、宇宙には存在しません。我々が見る映像も、聞く音も、遠い宇宙から飛来するパルス信号でさえ、すべてアナログです。
以上の様な理由から、今後実現するであろう非常に良く出来た究極のアナログ技術は(どんな物だか私には想像できません。)今日のデジタル技術の上を行く物だと信じています。なぜなら森羅万象はすべてアナログだからです。これこそが神の御意志であるからです?