2003年3月20日


イラクと米・英との間で戦争が始まった。
目がはなせない状況である。
インターネットで様々な戦争関連サイトを覗いてみる。
そんな中軍事品払下げ店のHPに行き当った。
あまり興味はないがみてみる。
当所の目的から完全に脱線してしまった。
着古した軍服が予想外の高値で取引されている。
信じられない状況だがマニアの人たちにはお宝なのだろう。
アメリカ軍が基地内の武器庫や他の重要な場所で使用されている南京錠が売られている。

 

L−33型軍用ロックである。
高さ105MM幅65MM重量1.5Kgのヘビー級である。
1986年製で一個のみの珍品だそうだ。
ちょうど工場の門の為南京錠を必要としていた時期にである。グットタイミングとばかりに購入してみた。(買い物なんかするはずじゃなかったのに。)
早速商品が届いた訳だが手にしてみて驚いた。
今まで錠と称する物は数々見れど、これほど武骨で頑丈な物は初めてだ。もうこれは南京錠と言う概念を超えている。
もし泥棒がこの錠をみたら錠を壊すのをあきらめて、壁に穴をあけた方が手っ取り早いと感じるでしょう。弊社の様に勝手に持ち出されて困るものが煎餅などではなく、ミサイルかなにかなんだから、米軍にとっては、これでも手薄なんでしょう。
よく映画で南京錠をピストルの弾丸で破壊、ゲートを突破するシーンがありますよね。
この南京錠だったら100発打っても開きません、断言いたします。
やっぱり映画はしょせん映画、現実ではないですね。
さてこんな話はどうでもよい話。
この南京錠を眺めていて思い立った事があります。
アメリカ軍からの払下げ、放出品が出るタイミングの話です。
遡りますが、1990年の話です。
私はカメラコレクターなので知っているのですが、1990年に米軍がベトナム戦争で使用したライカの大量放出があったのです。
バブル経済に沸いていた、日本市場でそのほとんどが売られました。
未使用の物が多く米軍の物量のすごさを感じたものです。
1991年の1月湾岸戦争が勃発しました。
あらたな戦争を始めるにあたって備品の整理が行われ不良在庫が一掃された一倒と考える事が出来ます。
米軍はかなり早い段階から、戦争の準備をしていたと言えるのです。
イラク軍のクエート制圧が1990年8月ですから、上記の事実がもし8月以前であったとしたら、何か考えさせられる事象です。
私は軍事にあまり詳しくありませんので間違っているかもしれませんが、米軍はベトナム戦争まではほぼ第二次世界大戦と同じ手法で戦っていた様に思います。
サイゴン陥落後しばらく大きな戦争はありませんでした。
この間、米軍はベトナム敗戦の経験から大きな質的変化をした様に思います。
湾岸戦争がそれを裏付けました。
まさに電子の戦争、IT戦争だったからです。
カメラ出品リストを見返すと1988年から1992年にかけて米軍放出のカメラが上記ライカ意外にも大量に出回ったことが解ります。
カメラだけで言い切る事は説得力に欠けるとは思いますが、イラクのクエート進行以前、約2年前から米軍はなにかを準備していたと考える事も出来るのです。
2001年にはキャノンF−1米海軍仕様の大量放出があった様です。
そして今回の戦争。
今後、日本国内の米軍基地において、物資の大量入替があったと感じたら、それは何かの前兆であると考える事は間違っているでしょうか?
アメリカは自国の利益を守る為ならなんだってやってしまう国なのははっきりしたのですから。